大学の卒業祝いに就活終わったメンバーで旅行に行った時の出来事。
俺の彼女は下宿していたが、実家は海に近く、サザエさん家に二階を増築したような巨大な家だった。
大学が内陸にあったので、地元生は海と縁遠く、海に行きたい!ってので、彼女が実家に掛け合い、二泊ほど彼女の実家を宿に使わせてもらえることになった。
彼女の家は交通の便が悪いので、レンタカーをかりて土地勘のある彼女に運転を任せることにした。
彼女の家まで一時間程というところで、事故かなにかで渋滞がおきていた。
そこで、彼女は細い道に迂回した
その道は車の行き違いもスレスレな感じの道で、土地勘ない人だと対向車が来た時に対応できないような入り組んだ道。
場合によってはサイドミラーをたたんで通り過ぎるくらいといえば狭さがわかると思う。
彼女はそんな道で、必ず対向車に道を譲るために細かく道の脇にそれて停車を繰り返してた。
そしたら、後部座席に乗ってた男がイライラしだして、
「今いけただろ」
「また譲るのかよ」
「すすまねーじゃねーか」
と運転席の背もたれをガンガン蹴り出した。
周りがなだめても愚痴はとまらず、車内の全員がイライラしだした。
暫く車を走らせると、開けた何もない山道にでて、皆もほっと一息。
そしたら彼女が無言で車を停めて、真後ろに一言
「ここで降りろ」