それをきっかけにそれまで浮かれてた気持ちが少し冷静になると、金遣いが荒いとか、サークルの地味な子や出掛けた先の店員への態度が悪いとかA子のあらが目につき始めて、何だかあっという間に冷めてしまい別れた。
俺ごときに振られるというのはA子にとって相当屈辱だったらしく、サークルで悪い噂を流され、サークルの連中とも疎遠になった。
その後、A子がカードでかなりの借金をこさえた上に何股もかけて妊娠し、関係のあった全員に
「あなたの子だ」
と告げて堕胎費用と慰謝料を請求する事件があったらしい。
結局ばれて大学を辞めて親が地元に連れ帰ったと聞いた。
ナナはA子の本性を見抜いていたのか、それともA子が当時既に妊娠していて、ナナは妊娠した女性の臭いに反応して不審な行動を取ったのか、はたまた単純にA子に嫉妬したのかは分からないが、結果的には俺の危機を救ってくれたナナの武勇伝だ。
ちなみに今の嫁を初めて家に連れてきた時は、ナナは嫁を歩かせない勢いで足元にすり寄り転がって腹を見せていたよw