理由は伏せるけど、最近になって母と会う機会があった。
全く気付かない内に父さんと離婚してた母は、歳の割に白髪が多かった。
腰もかなり曲がってた。
まだ一応40代なのに。
今なら聞けるかなって思って、なんで私とお姉ちゃんに厳しかったの?って聞いてみた。
なんかよく解らないけど、若い頃に凄く羨ましいなぁって感じたことがあったらしい。
自分が朝早くから霜焼けで手を真っ赤にして安い賃金でこきつかわれてる時間を、同い年の友人はいい職につくための勉強に費やしている。
自分と同年代の女の子はバイトで稼いだお金を自分のために使える。
仕事の都合でネイルも染髪もできなかったのに、同年代の女の人たちは髪を好きな色に染めて爪を可愛くデコってて、とても綺麗だったんだと。
それが凄く羨ましかったんだって。
『「お前たちは親や伴侶に庇護されているけど本当は世の中は辛くて厳しいものなんだ」ということを教えたかった』
と言われた。
そんなしょーもないことで…って。