去年、かなり可愛がってくれた父の妹(叔母)が闘病生活の末亡くなった。
私は叔母の子ども達(いとこたち)より叔母に似ていたが、父や父方の親戚たちには
「叔母の双子の姉によく似てる」と言われてた。
父から見て父の兄妹は上から父、妹1、妹2(叔母)で、妹12が双子だった。
しかし妹1は私が生まれる15年ほど前に事故で亡くなったと聞いた。
あまりその妹1の話は聞かなかったし、私からも聞きにくかった。
最近「叔母さんの思い出話が聞きたい」と父に言ってやっと初めて写真を見たが、吹き出すくらいそっくりだった。
遺伝ってすげー!と笑ってたけど、父は少し悩んだ後、
「お前もとっくに大人だし」と話してくれた。
その話があまりに衝撃過ぎて…
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私が3歳くらいの正月のとき、親戚皆で宴会をしていた。もちろんそこには叔母家族もいた。
そのとき、隅っこで一人遊びしていた私はいきなり叔母のところへ
「ねえねえ」と話しかけた。
口達者になった子が何をしゃべるのか皆で微笑ましく見守ってたら
「○○(私)ちゃんね、○○ちゃんになるまえはおばちゃんのおねえちゃんだったんだよ」と言い出して、その場がしーんとなったと。
私はその空気をガン無視して
「くるまにどーんてされたらそらまでとんだの。それでね、おばちゃんがかわいそうだったからおばちゃんのこどもにしてくださいっていったらだめっていわれたの。
だからおとうさんとおかあさんのこどもになったの」と続けたらしい。
父や祖父母たちは亡くなった妹1のことは私に話したことなかったし、車に撥ねられて即●だったことも私が知るはずなかった。
オカルト系は信じてなかったが、そのときは本当に肝が冷えたと父は言った。
しかしそんな空気の中、叔母は
「●んだ後も私の心配しなくてもいいんだよ」と笑って頭を撫でた。
頭を撫でられた私は満足したのか元の場所に戻ったらしい。
しばらく生まれ変わりがどうこうと騒がしくしたが、満場一致で
「あいつは心配性だったし、こういうこともある」で収まり、この話題はこれで終わった。
その後私が生まれ変わりを示唆するようなことは一度も言わなかった。
「叔母さんは私が双子のお姉さんの生まれ変わりだと思ってたの!?」と驚いてつい聞いたけど、
父は「あいつ(叔母)はお前にそういう風に接してなかったぞ」と言ってくれた。
実際私も思い出しても叔母からそんな感じは見られなかった。
衝撃的だったけど、生まれ変わりとかを気にしなかった両親や叔母たちに感謝。