どこでもドアが欲しかった

婚活パーティーを手伝っていたらストーカー男に目をつけられた→父が「謝罪くらい…」と家にあげてしまったら…

time 2016/11/22

婚活パーティーを手伝っていたらストーカー男に目をつけられた→父が「謝罪くらい…」と家にあげてしまったら…

×年前、隣町で地元民の婚活パーティーのような催しがあった。
主催の議員さんの奥さんが私母と仲が良かったため、
ちょうど夏休みで帰省していた私に
「手伝いのバイトをしないか」と声がかかった。

当時大学生で、ちょっとでもお金が欲しかったのでOKした。
当日「参加者女性より目立っちゃ駄目、地味な格好で来なさい」と言われていたので
すっぴんにユニクロ上下で行った。
やることと言えばテーブルと椅子の搬入とか、
参加者に名札を配布するとか飲み物の用意とか
至って楽なバイトだった。
でも参加者でもない私がなぜか参加者男性に目を付けられる羽目になった。
向こうが私に目をつけた理由は
「チャラチャラ着飾っていない。若い。よく働く」という物だった。
当然だけど参加者女性はおしゃれしてきてるし、
結婚適齢期~ちょっと上くらいだし、参加者だから働くわけがない。
その時点で「いや言い分おかしいだろ?」と思った。


第一相手は20歳近く上だったし父親と大して歳変わらないしで、
そんな目で見れないのでパーティが終わるまで忙しいふりして逃げ回った。
でもそれが逆効果で
「骨惜しみしないでよく働く女だ!」と思われてしまった。
帰り際も待ち伏せされて携帯番号を聞かれたけど
「彼氏います!(嘘)携帯持ってません!(嘘)彼氏(嘘)以外眼中にないから無理です!」と叫んで
議員さんの奥さんの車に飛び乗って帰った。

3~4日して家で留守番していたら、チャイムが鳴った。
親から宅配便が届くと言われていたから、
クロネコだろうと思い開けたら(実家はインターホンがない)
その男性だった。
なんで家知ってんだ!いかん!すぐドア閉めなきゃ!と思ったんだけど体が動かなくて、
声だけは出たので
「ウワー!」とか「ウギャー!」みたいな声で絶叫した。
たぶん楳図かずおの漫画みたいな顔をしていたと思う。
そしたら相手が声でひるんだというか、ゲッという顔をした。
その顔を見たら「いける!」という気が湧いてきて、体が動くようになった。
男性がドアの隙間に足を入れて閉まらないようにしているのが見えたから
「ウワー!ウワー!」と言いながら脛を蹴った。
男性が足を引っこめた隙にドアを閉め、裏口まで走って、サッシを開けて
庭で草刈りをしていた裏の家のおじさんに
「知らない人が玄関にいるー!怖いー!」と叫んだ。
おじさんは鎌を持ったまま駆けつけてくれた。
男性はまだ玄関にいたので
「お前どこのもんだ!名を名乗れ!住所言え!」とおじさんが問い詰めた。
よその家からも野次馬が集まってきて、男性は逃げた。

その後議員の奥さん→議員さん経由で正式に苦情を入れてもらった。
なんで私の実家を知ったかというと、別の議員さんの親戚(高校の同級生の母親)が教えてしまったらしい。
キューピッド()のつもりだったという。
男性「すまないことをした。面と向かって謝りたい」私「お断りします」
…と断ったはずなのに、後日またやって来た。
上記の「別の議員さん」が「謝罪くらい受けてあげて」と言って連れてきてしまった。
この時は親がいたんだけど、
母親「帰せ!」父親「謝罪くらい」と意見が割れて、父親が家に上げてしまった。

すると…

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