やはり養子だった。
その後祖父母宅に帰省した時に養子について聞いてみたところ、自分は父の妹が産んだ
子供だった。実両親は私を妊娠中に事故に会い父親は即死で母親は重症で産み月だったので
帝王切開で産んだそうだ。その後母親は回復せずに死亡。
父親の両親はすでに無く引き取る親戚も無かったので、祖父母が引き取るつもりだったそうだ。
でも兄にあたる養父夫婦に子供が居ないのと、養母がぜひ引き取らせて欲しいと懇願して
養子になったそうだ。
その時は実子が産まれたので、自分はいいらなくなったんだなと思ったけど
実子が生まれるまではちゃんと育ててもらったので、しょうがないとあきらめ
養父養母の家族には近づくまいと思った。
その後十八歳になった時に養子縁組を解消するように、養母養父から申し出られた。
それはかまわなかったのだが、それなら預けていた実両親の保険金を返却するように
祖父母が言ったのだが、自分の養育に使ったと言って一銭も残ってないと養母が言い張った。
でも自分が寄宿舎に入るまでは、祖父母が毎月養育費として十万支払い
ランドセルを買ったから机を買ったから服を買ったからと養母からの要求に従って
祖父母が支払い、中学以降の学費はすべて祖父母が支払っていた。
弁護士を入れてもめにもめたが、祖父母の送金は口座送金で証拠があり
養母が妹と養母自身に多額の贅沢で使っていたことが露見して夫婦喧嘩にもなり
養父と養母が離婚して妹は養母が引き取った。
保険金は祖父母が自分を養子にするときに、渡してくれ成人したら渡すからと言う養母を
怪しんで一部しか渡してなかったので、養母に渡した分が一銭も返却されなくても
なんとかなったので、自分が返却すると言う養父の申し出も断った。
その後大学に行きながら祖父母と暮らし、就職し祖父母をみとった。
祖父母は最後まで、最初から自分達が引き取ればよかった。養母が年寄りでは
子供が可哀想というのでつい渡してしまった。申し訳ないと謝って逝った。