どこでもドアが欲しかった

俺が引きこもりだった数年前、家が修羅場だった話

time 2016/11/22

俺が引きこもりだった数年前、家が修羅場だった話

俺が引きこもりだった数年前、家が修羅場だった。

引きこもった原因は職場の人間関係がうまくいかなくて退職してから。
もともとコミュ力低いのに退職まで追い込まれて精神状態ボロボロで
人間不信になって無職の引きこもり。

今思えば大学まで出したのが全部無駄になった上
無駄飯食らい飼わなくちゃならなくなった親の方が気の毒なんだが
その頃の俺は自分が唯一最大の被害者だと思っていた。

ヤフー掲示板からURLで飛ばされて2chを知った俺が
テンプレ通りのν速民になるまでに時間はかからなかった。

「肉○器」「中古は氏ね」「専業主婦は寄○虫」←これ全部当時はマジに思ってた。
うちの母は専業主婦じゃないのになぜか母にまで「主婦は死ね」と毒づいてた。
姉に対しても「中古は口臭きついからしゃべんな!股がくせえ!」と
怒鳴りちらしてた。
「産んでくれなんて頼んでねえよ!」もリアルで言ったw
父は入院中だったから基本的には記憶にない。
引きこもりだったから当然見まいになど行くはずもなく。

当然姉は家に寄りつかなくなったし、母は家-職場-病院を往復してたが
親父の手術を機に帰ってこなくなった。
病室に寝泊まりするようになった。
俺はふざけんなババア!産んだら産みっぱなしか責任とって俺の世話しろやゴラァと
母の携帯の留守電に吹き込んでおいたが返事はなく
十日ほど一人っきりだった。

暴れたかったけど基本的に小心者だしガラスなんか割っても俺が寒い思いするだけだし
しばらくカップラーメンとかレトルトカレー食ってたけど
食うもんなくなって家を出た。
家を出てびっくりしたのは風が強かったこと。
襟とか袖から風がスカスカ入る感触を完全に忘れてたから寒さに驚いた。

コンビニ入って弁当レジまで持っていって
「あっためますか」「お箸は何膳」って言われて声が出ないのにまた驚いた。
使わないと筋肉が痩せるのは知ってたが声帯が衰えるのは知らんかった。
とりあえず喉が痛いふりして咳き込んだりしてみた。恥ずかしかった。
コンビニ弁当が高いのにはむかついたが
文句言う勇気もなかったし帰って食ったがまずくてまた驚いた。
米がまずい。おかずは油でギトギト。
味がやたら濃い。化学調味料で舌ビリビリ。
母に電話して「帰ってこい!」って留守電で吠えたけどやはり返事なし。

ムシャクシャしたけどやっぱり暴れるまではできなくて
床をガリガリはさみでひっかいたり
限界まで爪を噛んだり枕カバーやシーツをボロボロにして鬱憤を晴らした。

結局…

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