どこでもドアが欲しかった

祖父母「一人でよく来たね~」俺(ドヤ!)→調子に乗った俺は言われたのと違う電車で帰って驚かせようと思い立った→結果…

time 2016/11/23

祖父母「一人でよく来たね~」俺(ドヤ!)→調子に乗った俺は言われたのと違う電車で帰って驚かせようと思い立った→結果…

俺は当時、神奈川県の「綾瀬市」に住んでいた。で、その綾瀬市には駅がないので、最寄り駅は隣の市のA駅だった。
これが前提。

小2のとき、祖父母の家に行くのに1人で電車に乗ってみることになった。
駅までは親と祖父母に送り迎えしてもらって、乗り換えはなく、ただ1本の電車に50分くらい乗るだけだから親も俺自身も行けると思った。

行きは無事に辿り着いたんだけど、祖父母にめちゃくちゃ褒められて調子に乗ってしまった。
祖父母の家の最寄り駅には、「綾瀬行き」の電車が来る。でもその「綾瀬駅」は「綾瀬市」とはなんの関係もなく、千葉寄りの東京にあり、路線も違う。
しかし電光掲示板で「綾瀬」の文字を見た俺は、その電車でも帰れるんだと思い込んでしまい、○○行き(A駅まで1本で帰れる)に乗るんだよと何度も言い聞かせられていたにも関わらず、
「言われたのと違う電車で帰ってびっくりさせてやろう!」などと思い立ってしまったのだ。

駅員さんに綾瀬に行く切符ください!と頼んで切符を買い、意気揚々と綾瀬行きに乗り込む俺。
当然その電車は見たこともない景色(地下鉄なのでずっとトンネル)の中を進むわけだが、終点が地元だと信じて疑わない俺は冒険を大いに楽しんでいた。

そして無事に(?)綾瀬駅に降り立ち、母と約束していた通り、公衆電話から「着いたよ!」と自宅に電話をした。

しかし…

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