ここで2つ目のミス、綾瀬駅にいると母に伝えなかった。
母が「じゃあ今から迎えに行くから改札の前にいてね」と言ったので改札前にいたが、当然待てど暮らせど母は現れない。
正確には覚えていないが、1時間くらいは待ったと思う。
ようやく母ちゃん来るの遅くね?と思った俺がもう一度自宅に電話すると、もう大騒ぎ。
母:あんたどこにいるの!?
俺:改札の前にいたけど…。
母:いなかったよ、A駅の改札に!
俺:あっ、綾瀬駅にいるんだよ。
母:はぁぁぁあ!?あんたそれ千葉県だよ!
(母は綾瀬駅を千葉県だと思っていた)
こうして真実はわかったが、褒められるとばかり思っていたのに怒られてしかも全く知らない土地にいることを自覚した俺はパニック。
なぜか電話を切った。
しばらくその場でぐすぐす泣いていると、ずっと改札前にいるのを不審に思っていたらしい駅員さんが保護してくれた。
どうしたの?と聞かれると、まだパニックな俺は
「A駅ぃぃぃっうわあああん綾瀬ええええええっっっおがあざあああああん」
と某NN村さんの会見ばりの号泣が止まらなくなってしまい駅員さん困り果て…
十数分程そんなやりとりをしていると、母が綾瀬駅に電話してきてくれて駅員さん状況把握。
俺も母と話してようやく落ち着いた。
結局、父が車で片道2時間近くもかけて迎えに来てくれて俺の冒険は終わった。
15年経った今でも鮮明に覚えてるくらい俺にとっても修羅場だったけど、両親や祖父母にとってはもっと修羅場だっただろう。母はその後かなりの過保護になった。
それから、宥めても宥めても止まらない俺の号泣会見に付き合い、さらに父が迎えに来てくれるまでずっと俺が当時ハマってたアニメごっこにも付き合わされた駅員さんにとっても修羅場だったかもしれない。