どこでもドアが欲しかった

女同士でタクシーに乗っていたら酔っ払いに囲まれた。すると…

time 2016/11/23

女同士でタクシーに乗っていたら酔っ払いに囲まれた。すると…

なんと運転手さんその缶を握ったままパンチ。
それ武器?!武器なの!?
そしてあっという間に3人倒してしまった。
ホントあっけないくらい。

テレビでみるような大きく振りかぶってウオリャ~って殴りかたじゃなくて、
ガシッと掴んでゴンッと殴ると相手はその場にグシャと潰れるような感じ。
イメージしていたケンカと違ってなんか地味だなっていうのが本音。

その後、残りの仲間が割って入り話していると警察登場。
次々とパトカーがいっぱい来た。
ちなみにわたし110番してません、固まってました。

運転手さんは他のタクシー呼ぶんで乗り換えて下さいと謝ってきたけど、
警察に囲まれた高揚感なのか、殺し屋の仕事を見てしまったせいなのか
妙な興奮状態に入り込んだ私と同僚。

「最初からあったことを警察に話します!運転手さん悪くないもん!」
と興奮MAX。

その場で話しをするんだと思ったら、パトカーに乗せられ○○警察署へ。
パトカーの中で警察官同士が話してたんだけど、
「3人とも同じように殴られてた、あれは正確に狙ったんだろうな」
というのを聞き背筋が凍ったのが第二の修羅場。
そして友人と一緒にパーティードレスのまま事情聴取?を受けました。

年配のお巡りさんに運転手さんは悪くないってことを言ったら、
お巡りさんが
「じゃあ彼はカッとなって殴ったんじゃなく、あなた達2人を暴漢から守ったってことだね?」
「あなた達が身の危険を感じたってことだね?」
という若干の誘導尋問に喜んでのっかりその日は終了。
タクシー会社が無料で自宅まで送って下さいました。

後日、運転手さんと上司の方が私たちの会社へ謝罪にいらっしゃることに。
わたしの部署では殺し屋が来る!って話しでもちきり(笑)
私たちも上司に同席してもらい挨拶すると、運転手さん会社のロビーでまさかの土下座未遂。
一同びっくりしてやめて~~と全力で止めました。
なんでも私たちの証言で事なきを得たそうな。
それでも警察に一泊したらしい。

運転手さんは元自衛隊で空手家。
会社をクビになっても不思議じゃないところだった。
反省してます。と。
でも私たちが、すごかった!強かった!と話すとめっちゃうれしそうだった(反省してる?)
同僚が缶コーヒーについて聞きました。
「あれは護身用ですか?」と。
違いますとは言っていたけどあれは絶対武器として常備してるんだと思う。

あれ以来わたしの中では缶コーヒーを飲む男=ソルジャーです。

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