じっと黙って下向いて涙こらえた。
でも頬を伝う涙。茶碗のご飯粒が塩味に変わる。
そんな俺を見て気の毒に思ったのか、空気が変わったのを知ったのか
3人はそそくさとリビングに戻り始めた。
すすりながら出されたご飯を食べる。
でも食わないと!これからが本番だ!と思った俺はその夜
テーブルの残り飯を全部食ってやった。
嫁父が残した物だろうが嫁母の飲みかけの酒だろうが
かっくらってがっついて腹いっぱいにして部屋に戻る。
うん、吹っ切れた。
俺出て行くぞ!ww
つーか、何で俺こんなに我慢してたんだ?
吹っ切れた瞬間すげー元気になっちゃって、次の日帰りに溜めた交通費で
すいません。泡風呂行っちゃいましたww
もうね、超元気!パワフリーな俺!
会社に給与振込先変更届け提出!
いえぇい!俺天下ww
でも、給料は月末だしなw糞家に帰らなければw
嫁に言う「あの部屋来てみなよ、発狂するからw」
嫁「あんな部屋汚くていきたくない」
もう少しの我慢だと思い糞まずい嫁母のめしを食う。
夜、嫁に話があると言ってリビングでお話。
犯してやろうかと思ったけど、全然萌えないのw
離婚届を出す。
まだ俺の名前は書いてない。
「これ書けばいいわけ?」
「うん」
「出すの?」
「出さないよ、大好きなお前の名前入りのこれ持ってると浮気したりしない様にお守り代わりにしたい」
「なんだ、じゃちゃちゃっと書いて私寝るから」
その場で全部書いてもらう。嫁馬鹿でよかったwww
そして、我慢して我慢して来た給料日。
俺の口座にしっかり入金。ぱぱぁ〜と遊ぼうぜ!で
先日お伺いした泡風呂のお姉さんをリピート。
なんか携帯なってっけどシカトww
伝言が悲痛な叫びになってるw
嫁は馬鹿だから毎月の給料全額近くを親に渡してたらしいんだ。
どうやら自分達で稼いだ金は自分達で散財して美味い物食ったり
車の返済やら洋服やらで消え、俺の給料がローン返済の元本。
名義は嫁父で俺の名義は無し、だから将来的にも俺の家ならないww
だから嫁母が俺の給料明細をww
50万近くをローン返済に回してれば一年で600万返済。
10年だとしても6000万超の家が建てられる訳だw
まぁ住宅金融公庫だと5000万限度だから手持ち出したと
しても5000万フルで借りてる予感ww
そろ〜りと家に帰ると玄関に嫁父以下勢ぞろいw
早足で「うらぁ〜うらぁ〜」ゲルマンチックな発音で威嚇し部屋に入り施錠。
急いで荷物をまとめる。施錠扉を強引に開けようとする親子。ガンガン!ドンドン!
扉がミシミシと軋む。開けろ!このやろう!と嫁父。
あけてお願い!と懇願する嫁。まったくこの糞旦那!とか言う嫁母。
もうリュック一つでいいんだ俺、すべてココへ置いて行く。
カーチャンの形見だけはしっかり握り、離婚届を大事にしまい窓からソロソロと
飛び降りる。ちょい前冷蔵庫から高級ハムとか高級焼酎とかてめー達だけで楽しんでた
食べ物を大量に盗んどいたww
罵声から懇願へww親を助けないとはどういうことだ!とか
嫁からもお願いだから開けてよ!とか言われたけどシカトw
酷いのはさww
「これからは大事にするから!」だぜ?wwなけてくるよww
山道をトボトボ歩く。
夜の静寂がとても温かい。
後から軽トラックがやってくる。近所のおばちゃんだ。
俺の事情も家の事情も噂では知っていて時々おはぎとか山菜とか
家であまったからとか言いつつおにぎりとかいろいろくれた。
その家の犬の散歩を俺がやってたから事情は1番知ってくれていた。
「ありゃま、だれかと思えば〜」
「こんばんわ」
「どうしたんだぁ〜逃げるのかい?ww」
おばちゃん笑ってる笑ってるww
「うん、もう居られない」
「そうか〜そうか〜ん〜乗〜乗れ〜駅までいっでやっがら〜」
「ありがと!」
駅までの道程はそう遠くは無い。毎日歩いてた俺ww足腰つえーぞ!
10分15分もすれば駅だ。
「んじゃな〜ないしょにしどぐがらよ〜」
「うん」
「なぐなぁ〜なぐなぁ〜あんたいい人だぁ〜ここにいちゃダメだ〜」
涙が止まらなかった。
夜の列車、誰も乗らない様な田舎駅だからさ
ベンチでまた泣いたんだ。形見握り締めながらカーチャン、カーチャンってさ(つд・)
都心方面の列車が来た。俺はそれに乗る。やっと開放される。
汽笛も、発車ベルも無くドアが閉まる。駅前に見覚えのある車ww
中古の糞ベンツwwwなにやら騒いでるが列車は止まらんよww