どこでもドアが欲しかった

同窓会で、久しぶりに会った先生に「人殺し」と罵られた…

time 2016/11/24

同窓会で、久しぶりに会った先生に「人殺し」と罵られた…

どうやら先生はいとこの三回忌の後形見分けとしていとこの手帳をもらっていたらしく、そこには
「いとこ恋人がしきりに私を紹介しろという、恋人が私に心変わりした、
私が好きだから別れろ、そして恋人と私を仲介しろといってきた、私が憎い、いとこは私のせいで死ぬ」
といったことが書いてあったらしい。
それを見た先生は私さえいなければいとこは死ななかった、という思いと
いや私は悪くないという思いの板挟みになっていたらしいんだが、
お酒が入っていたことと私を見たことで感情が爆発したらしい。

ジサツかもとは思っていたが、こんな理由だったとは思わなかった。
私も両親も頭をナグられたような気分だった。

両親ととりあえずその場はお開きにしてもらって叔父夫婦に連絡を取って確認したら、
初めは口ごもっていたが事情を説明したらみとめた。
手帳の内容も知っていて渡したらしい。
遺書の内容も上記のようなものでジサツと説明するわけにもいかず、
だけど本当の理由を誰かに知ってほしくて手帳を渡したといった。

とりあえず先生には台無しになった同窓会の費用を負担してもらうこと、参加した全員に謝ってもらうこと、
あと私の洋服代を払ってもらうことになったんだが、その後も先生からのごめんなさいから始まって
最後には私が死ねばよかったで終わる手紙が何通か来たので警察に相談と教育委員会にコピーを送っといた。

正直先生よりも怖いのは顔も名前も知らないいとこの恋人。
私も両親もあった記憶はないし、どう考えてもその恋人とやらが私を知りいとこに紹介しろと
迫ったのは私がまだ中学生の時。
もし先生が接触して実家の住所やらを吹き込んだらと考えると背筋が寒くなる。
今でも親戚中が詰め寄ってもその恋人の写真も名前も住んでるところも忘れた、
いとこの物は形見分けの時処分したと言い張る叔父夫妻は、きっと私を心底恨んでるんだろうとは思う。

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