途中からトーンダウンしてきた。
「ばあさん、風呂入ってるのかー?」
「臭くってみんな困ってるぞ」
「住むところあるのか?」
「ちゃんと食ってるか~」
ばあさんは困っているようだったが、反面話しかけてくれるのがうれしいようにも見えた。
ばあさんの声が小さかったからよく分からなかったが一応会話が成立してるみたいだった。
次の駅でばあさんは電車を降りた。
「ちゃんと風呂入れよ~」
「次電車乗るときは、気をつけろよ~」
学生たちが声をかけながらドアが閉まった。
「マジ臭かった~w」
「すげー臭かった~ww」
ゲラゲラ言いながら次の駅で彼らは降りていった。
車内の臭いはさらに2駅分くらい続いた。
警察沙汰になるんじゃないかと本気で思ったけど、まぁならなくてよかったなって。