どこでもドアが欲しかった

育児ノイローゼ1歩手前の嫁『ハァァァァ…ヒィィィィ…』俺「(こいつ…とうとう息子コロしたのか!?)」 → 恐る恐る嫁に訊ねると…

time 2016/11/24

育児ノイローゼ1歩手前の嫁『ハァァァァ…ヒィィィィ…』俺「(こいつ…とうとう息子コロしたのか!?)」 → 恐る恐る嫁に訊ねると…

嫁が育児ノイローゼ一歩手前のころの話。 

昨夜も夜泣きで寝付かない息子に 
「もぉおおおぉおおお!寝てよぉぉぉっぉうぉぅぉぉ・・!」 
と半狂乱になり枕を叩いて狂っていた嫁。

仕事を終えて帰宅し玄関を開けるが廊下奥のリビングは真っ暗。
物音ひとつ聞こえてこない。
ただいま、といいても返事なし。

只事でない雰囲気を感じて家に上がると、リビングのドアがゆっくり開いて、
暗闇の中から嫁が涙と鼻水でぐちゃぐちゃの顔面をヌーっと現れたんだ。
ハァァァァ・・ともヒィィ・・とも聞こえるかすれた声を出しながら。

俺は思った。
「こいつ、とうとう殺りよったか・・・」
テレビや新聞の「乳児虐待死」の文字が浮かぶ。

恐る恐る嫁に近づいて息子の所在を訊ねようとしたら…

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