どこでもドアが欲しかった

夫が出張中、蛍光灯を交換しようとして足を踏み外して落ちた!→結果、夫と離婚するハメに

time 2016/11/23

夫が出張中、蛍光灯を交換しようとして足を踏み外して落ちた!→結果、夫と離婚するハメに

10年ぐらい前、まだ新婚だった頃の事。
電灯がチカチカしていたので交換しようとした。
うちのマンションは天井が普通よりかなり高かった。
いつもは夫がやってくれるけど、その日は夫が出張中で
ずっとチカチカしてるのは鬱陶しいからと自分で交換しようとした。
身長150cmの自分じゃ全然届かないのは分かってたので
ダイニングテーブルを真下まで引っ張ってきて、
その上に椅子を乗せた。これなら余裕で届く。
が、交換してる途中でバランスを崩し、足を踏み外して落ちてしまった。
腰のあたり、確実に折れてる実感があった・・・痛くて動けない。
最悪なことに、その日夫は出張だった。
帰ってくるのは明後日。
転勤で引っ越してきてまだ2ヶ月ぐらいで回りに知り合いもいなかった。
が、何より困ったことは部屋のど真ん中でひっくり返っているので
助けを呼ぼうにもチェストの上の電話に届かない。
携帯電話が入ったバッグは隣の部屋だし。
ジッとしてるとなんとか耐えられるけど、ピクリとでも動くと激痛が走る。
しくしくしくしく泣いてるうちに深夜。

このままではヤバいと思って何とかしなければと思案に思案を重ねた。
幸いフローリングの床だったので、両手のひらにペッペッと唾をかけ
仰向けのまま手のひらを床にピタッと貼りつけ、腕の力だけでズリ上がっていく。
それでも凄く痛くて悲鳴を上げながら繰り返し、少しずつ少しずつ・・・。
目標地点は書棚の下。そこまで行って、すぐ横にある窓に向かって本を投げつけて
なんとか窓が割れたら、更に本を投げつけながら救助を求める作戦。
しかし最近の窓ガラスは丈夫なのか全然割れない。
それでも何度もぶつけているうちに、チャイムが鳴った。
後から分かったが、階下の御主人が煩いと苦情を言いに来たんだった。
深夜だし、そりゃ煩かろう。申し訳ない。
必死で「助けて・・・!」と叫んだ。
やっとそれが通じて110番してくれたのが明け方4時頃だった。
鍵屋さんが呼ばれてドアをあけ救急隊員に運ばれたらしいけど、
その時はもう気を失っていたので、あとから聞いた話。
かくして一命をとりとめた。
が、本当の修羅場はそこからだった…

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