交通事故でバイクに撥ねられ2年以上意識不明になっていた。
一生目が覚めない事も覚悟してくれと家族は言われてたそうだ。
気づいたのが、なんと娘の結婚式の真っ最中だったらしい。
自分としては、その後しばらく感覚的には夜寝たら二日酔いで目覚める翌日の朝って感じだった。
娘の相手が俺の部下。
義息子は俺が目覚めるまで待つと言ってたが、妻が娘行き遅れたりや相手の母親(旦那さん鬼籍)にも申し訳ないと説得してくれた。
式は大混乱だったものの、来場者に義息子が説明しお食事会に変更。
娘夫婦と妻と親族はそのまま俺の入院先に突撃。
後から見せられた式場のビデオで有り難さと申し訳なさに泣いた。
しかも新婚旅行キャンセルw
後日流石に申し訳ないので旅行プレゼントしたが、なんつータイミングで起きちまったのかと申し訳無かった。
俺は俺で意味解らないの連続で、数日どころか一週間以上理解出来なかった。
義息子は可愛がってた部下だった。
俺が意識不明で入院してから毎月二回は見舞いに来てくれてたらしい。
本人は娘さん狙いでしたわーとか言ってるが、娘に会ったのは入院半年後だったらしいし娘狙いならそれはそれで結果出せる男なのでむしろ問題無いし有りがたい。
さらに義息子が大出世してて、独立部署新設で初代責任者になってた。
俺の元役職課長の上になってたのにも驚くし、彼の部署だけ遅刻皆無の残業法定内で売上成績は全社で上から数えたほうが早く利益率はトップ。
しかも従業員の家族や親の誕生日、子供の学校行事には部下に有休を半ば強制的に使わせるアメリカン強制野郎になってた。
他はほぼ取得ゼロなのに、彼の部署の有休取得率は歴代トップ。
塗り変えられることは法律変わらんと不可能なレベル。
ペットの犬が死にそうな部下に
「馬鹿野郎ちゃんと傍に居てやれ!」
と怒鳴ったのは伝説。
お前、昔遅刻仮病親戚何人も殺してたやろうがと心の中でツッコミ。
その後…