どこでもドアが欲しかった

俺を虐め続けた女子が、バレンタインのチョコレートをくれた。しかし、俺がそのチョコを捨てると…

time 2016/11/25

俺を虐め続けた女子が、バレンタインのチョコレートをくれた。しかし、俺がそのチョコを捨てると…

小学6年生の頃から俺はある女子(以下A)に虐められていた。 
内容は無視・わざと聞こえるような悪口程度だったが、中学に入ったあたりから過激化。 
他の男子をそそのかして俺をナグったりけったり、靴を隠したり。

多分一番ひどいのは
「俺の持ち物を女子トイレに放り込み、俺に取りに行かせる。俺がとりに行っている間に無関係な女子を呼んで騒ぎにする」ってやつ。
おれ自身少しデブで休み時間はずっと本を読んでるようなやつだったから虐められる素質はあったんだろうけど、きっかけは俺が図書室でおんなじ本を延々と読んでいて、その本がガキっぽすぎるタイトルだったから。
そりゃ「宇宙戦争」や「タイムマシン」は子供っぽいタイトルだよな、俺は訳者や出版社が違う同じ本の微妙な違いが面白くて同じタイトルの本を何冊も読んでたんだが、それが馬鹿に見えたらしい。

ただ、そのときは俺が何度か担任に相談していたこともあり担任が有耶無耶にしてくれた(第三者の証言もあるし、俺側の証人が居ないのに一方的に俺を責めて来なかっただけかなりありがたかった。)

で、そんなこんなで3年のバレンタインデーの日、俺の机の中に女の子からの手紙。
手紙に書かれていた場所に居くとそこには俺を虐めた主犯格の女子A。
「好きだったけど素直になれなくて虐めてしまった、でもやっと素直になれた。これを受け取ってほしい」
と、かわいらしくラッピングされて「俺君へ」と書かれたカードとともに結構でかい手作りチョコを差し出してきた。

俺はそれ、受け取った瞬間ゴミ箱シュート。
そしたら隠れて様子を見ていた他の女子も出てきて
「酷い」
「最低!」
といいながらAをつれて職員室へ。
放課後俺・俺両親・A・A両親・A友人・A友人両親・担任・校長で話し合い。
「今までのことを誤ったのに目の前でチョコ捨てるなんて酷い」
とA。
「Aちゃんが勇気出して作ったチョコを~」
とA友人。
「うちの娘を傷つけやがって」
とA両親。
A友人両親は空気。
「過去にいろいろあったとはいえ、謝罪と謝罪の品を受け取らないのはよくない」
と俺両親・担任・校長も意見が一致。
俺が悪者になって皆に責められた。
俺、「そのチョコが大事で特別なものって知ってた、だから捨てたんです」
というとAは顔を抑えて号泣。
俺両親も「お前ってやつは!」と怒ってきた。

そこで…

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