どこでもドアが欲しかった

彼と入籍すると決めていた日、親友の子を預かった→一緒に役所に行くはずだった彼は起きず→結果…

time 2016/11/26

彼と入籍すると決めていた日、親友の子を預かった→一緒に役所に行くはずだった彼は起きず→結果…

夫(当時はまだ彼氏)はその日夜勤のため昼間はぐっすり眠ってた。 

かれこれ1年近く前から籍を入れると決めていたその日は付き合いだした記念日でもあって、2ヶ月前にシフトが出てその日が夜勤とわかった時から、当日は早めに起きて夕方役所が閉まるまでに一緒に婚姻届を出しに行こうと話し合って決まってた。

その日の朝…既婚で子持ちの親友でもある幼馴染みが、取るつもりだった振休が仕事の都合で撤回になってしまい、3歳男児の預け先が無く、泣く泣くうちに相談してきたので快く預かることになった。

昼過ぎまで友人子と遊び、そろそろ…と夫を起こそうとするも全く起きず。
その他はほぼ完璧と言っていいほど私には勿体無いくらいの夫なんだけれど、無理に起こしたときの寝起きだけは阿修羅。ものすごい阿修羅。
決まった時間睡眠を取ればスッキリ起きてくれるんだけど、その日は慣れない子供のはしゃぎ声でなかなか寝付けなかったらしく、その上(市役所に行くために)早く起こされて超絶暴君。
寝てるのか起きているのか、ウーンウーンと唸り…挙げ句の果てには
「そんなに今日じゃなきゃダメ?」

カッチーン。ダメです、今日じゃなきゃ意味がない!

当時まだ免許もなく、タクシー呼んで一人で行くか…と思い財布を見ると現金を持ち合わせていない!
仕方なく徒歩で市役所まで行くことを決意。

よっしゃ!と気合いを入れたものの玄関で唖然…
朝来るときに車の中で寝てしまっていた友人子、車から家まで友人が抱いて連れてきたためすっかり靴を忘れられていた。

…置いて行けるわけもなく、体重17kgの裸足の子供を担いで歩くこと2時間半…死ぬかと思った。
本当に死ぬかと思った。

17時ギリギリ、人も少ない田舎の役所に汗だくになりながら半泣きで裸足の子供を抱いてやってきた若い女が息を切らして婚姻届をカウンターに叩きつける謎の状況に住民課のおばさま方騒然。

私も夫も初婚、当然子供もいないし両者とも一人っ子。
えっ、そこで抱かれてる裸足の子供は一体誰の子?というムードでなかなか受理されない婚姻届w
恐る恐る聞かれる
「お…お子様の籍は…」
預かってる友人の子なんです、と言っても信じてもらえず。

もう、どうすれば…

(Visited 2,655 times, 1 visits today)

down

コメントする

シェアする

  • 人気記事

  • 最近の投稿

  • 最近のコメント

  • アーカイブ

  • カテゴリー

  • メタ情報

  •