ファビョるウトメを尻目に旦那が
「んー?バイト雑誌くらい買えよな、つか五千円あったんなら老人二人くらい何とかなっただろ?」
と一撃。
二人が言うところによると、五千円は二日もたず、灯油も十日足らずでなくなった。
ガスは出ないしそもそも料理くらい作って行くべき!
嫁としての自覚がない!寒さでコロす気か!今から離婚して警察に出頭しろ!と喚き散らす。
ガスは無意識に(長期外出だから)元栓を閉めてただけで、開ければ出たんだけど…。
少ないと言っても、灯油も普通に使えば二十日はもつ量。
冷凍庫には肉も魚もあったし冷蔵庫には調味料(のみ)があった。
肉は綺麗になくなっていたがキッチンはドロドロ。
放っておいても何もできない、荒療治が駄目ならもう無理だね。出てけ。と言ったら
「お前だけ出ていけばいい、ムチュコタンと三人でここに住む」
と寝言ほざいたので、旦那が二人を車に乗せてウト兄(了承済)が持ってるボロアパートに置いてきた。