4才の時に家でクリスマスを祝ってる最中に親父が部屋から出て行った。
しばらくすると部屋のドアが開いてサンタクロースの格好をした親父が登場。
パパがサンタさんの格好してる!と無邪気に喜べたのはそこまで。
俺が何を言っても無言無表情で反応を示さないサンタクロース姿の親父。
あれ? もしかしてパパじゃないのかな? でも顔はパパだし……
段々不安になってきた俺は必死になってパパだよね? パパだよね? と聞くも無言。
パパだけどパパじゃないの? と恐慌状態になった俺を尻目に、無反応で袋からプレゼントを取り出した親父はそれを俺に渡すと部屋から出て行った。
少しして…
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普段着に着替えた親父が部屋に戻って来て
喋りかけたら普通に反応してくれたんだけど、
さっきの人はパパだったけどパパじゃなかった。
今、目の前に居るパパもきっとパパじゃないんだとしばらく思い込んでた。
小さい頃の記憶ってあんまり残ってないけど、これだけはトラウマになって
記憶に刻まれてる。
サンタクロースを信じてるような年齢だったし、
今なら親父は俺の夢を壊さないように配慮してくれたんだってわかるけどさ。
父親の顔をしたサンタから無言無表情無反応で見下ろされるって
当時は恐怖以外の何物でもなかった…。