ぎゃあぎゃあ騒ぐAに、父もBもどうしようかと慌てていると、母が形相を変えて下りてきた。
そのままAに近付き、
「ふざけるなぁっ!」
と怒鳴りながらAを思い切り平手で殴りつけた。
「私は、今必死でこの家を作ってる!子どもも欲しかったから、頑張ってお金も貯めた!
苦労して、自分の家族を作っているのを、お前は破壊しに来たのか!?
死にたけりゃ勝手に死ね!けど、ここで死ぬな!私らを巻き込むな!!」
呆然とする3人を尻目に、母は何錠か睡眠薬を飲んだAを車に突っ込み、
父とBに私(当時2歳)を任せて、病院にAを放り込んできた。
「帰りに○○ちゃぁん…とか言ってたけど、もう知らん!Aの親にも連絡したし」
と言う母に、父は自分の不甲斐なさを反省すると同時に、
それだけ家族を大切にしている母に惚れ直したとか。