どこでもドアが欲しかった

休日部屋でゴロゴロしているとチャイムを連打された。出てみると…

time 2016/11/28

休日部屋でゴロゴロしているとチャイムを連打された。出てみると…

北海道の冬な時期でその日休みだった自分はゴロゴロとテレビを見ながら休みを満喫していた。

そうしたら外で消防車の音が聞こえてきた。
オマケに比較的近い場所だった。野次馬が好きな人は外を見るのかも知れないが、過去にボヤで修羅場を起こしたことがある人間なので確認する気にはなれずそのままテレビを見ていた。

少し経つとピンポンがやたら鳴る。
宗教や新聞の勧誘かとも思ったけれど、しつこいので玄関に出てみた。

玄関出たらガスマスク。

驚いた。
え?ドッキリ?いや、こんな手の混んだドッキリする人は居ないだろうし…と思い直した。
呼び方がよくわからないけれど、消防士の人が被るアレをつけた人が玄関で避難してくださいという。

展開が全くわからないけれど、言われるがままに急いで部屋着に軽く上をひっかけて外に出た。
外に出るといつの間にやらパトカー数台に救急車、消防車がいた。
薄暗い外に野次馬と近所の人と同じアパートの人と隊員の人がいて閑静な住宅街が騒然としている。

外に出て周りの状況を見てみれば、現場は自分の住んでいるアパートだった。
とはいえ、火が出ていないけど何が起こった?な状態。ガス漏れ??それにしては仰々しい。
アパートの人の一部は救急車に乗っていた。

乗るべき?とも思ったけれど、至って自分は元気。
オマケにその時の自分の格好は五分丈トレーナーに学ジャーで使っていた短パン、薄手のジャケットにサンダル。
壊滅的に季節外れの格好な上に人目に出てはいけないいでたち過ぎた。

隊員の人達の邪魔にならないようにと人目につかないようにアパートの駐車場すみに避難。
何が起きているかは分からないので、耳を澄ませて周りの人達の話を聞く。

外に出て30分くらいして、みんなの話を総合させると同じアパートの人が硫化水素ジサツを図ったらしい。
隊員の人達が外からも入っていったから斜め下の住民のようだった。
わかったはいいが、いつ部屋に戻れるか全くわからない。

薄着で外に出てきたのが災いして、半端じゃなく寒い。
ちゃんとした格好をしてても冬の北海道なんて寒さが厳しいのに、これ何て罰ゲーム?
急いで外を出たもんだから鍵もかけてこなかったし、財布も部屋に置きっぱなし。何処かに行くわけにはいかない状況。
暇つぶしをして部屋に戻れるまで待つことにした。
幸いにしてズボンに携帯があったので、当時同棲していた配偶者に電話する。繋がらない。
友人に電話をかけて寒さに震える自分を愚痴るも、用事があったらしく手短に電話を切られた。

結局、1時間以上たってから部屋に戻れた。
身体がガチガチに冷えてたのが修羅場だった。

後から考えてみればだが…

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