バコン!バン!バン!バン!
目を開けるとお姉さんが絵本で女の子をボコボコに叩いておりました….
「なんであんたは私の言うことが聞けないの!」
ばこ!バンバン!(頭を叩く)
「ダメって言うことばっかりして!!」
バコン!バコン!(顔に叩きつける)
恐怖で立ち竦む自分…
血を流しながらうずくまり泣く女の子…
叫びながら叩き続ける母親…
流石の騒ぎに店員が駆け付けてきたことで硬直が解けた自分は、
手に持っていた本をその場に置いて走って逃げました……
15年経っても未だにあの母親の表情と叫び声と叩く音が忘れられない自分は、
他人の子に注意できない人間になりましたとさ。