とひたすら笑う母。
大事にしていたか知ってるから。
祖母はうろたえて
「捨てたらあかんかったのか。ごめんなあ、どうしようなあ、おばあちゃんお金下ろして買ってくるから許してくれるか?」
と泣きそう。
お金出しても買い揃えられないよ…と言えなくて、
「ううん、かまへんよ」
と笑ったつもりだけど、たぶん泣いてた。
祖母はこつこつ貯めていた老後のお金(お葬式とか供養とか仏事そういうのの費用)を全額下ろしてきて私に土下座せんばかりに謝った。
おばあちゃんにこんなに謝らせて、でも
「気にしないでいいよ。捨てるつもりだったんだから」
と言えなかった自分を未だに後悔している。
「○○(私)の大事なものを捨ててしまいました。仏様にお祈りしても戻りません。どうしたらええですか」
と書いてある日記帳を見つけて号泣した。