あのあとすぐに子と私の血液型を再度調べましたが、
結果は同じで、夫にどう切り出すか悩んでいましたが
子のことよりも先に、夫の体調が悪く…
肝炎について、ごく弱いタイプのウイルスだったので
症状が出ないことが多いと言われていたのですが
はっきりと症状が出てしまいました。
それに伴って全身の検査をしたところ
肝臓よりも悪い所が見つかり、
とても難しい状況であることがわかりました。
夫の余命なんて考えたくないと思いながらも、
もし自分だったらと考えた時
もしも本当に血が繋がった子がどこかにいるとしたら
死ぬ前に一目でも会いたいと思うだろうと…
そう思うと今の夫には負担になると分かっていても
どうしても話さずにはいられませんでした。
夫も信じられないような顔をしていましたが
元々「より善く生きたい」というタイプの人で、
うじうじしてばかりの私と違い、行動が早かったです。
結局色々あって子を産んだ病院経由で調べました。
そしてやはり親子ともに事前に調べた血液型に間違いはなく、
親子関係も考えられないとなりました。
同じ日に生まれた子のその後が知りたい
子どもを取り返したいというわけではない
これから先はどうなるか分からないが
今は相手方に伝えなくても良い、
とにかく物陰からでも一目会いたいと
夫の体のことも含めてお話ししました。
すでに5年以上は前の話なのでカルテなどが無ければ
病院側に調べるつもりがあっても無理かと思いましたが
そのあたりは分かるものが残っていて幸いでした。
未熟児だったお子さんは未熟児なだけでなく
先天的な障がいで体が小さいことは
生まれる前から分かっていたということで
やはり同じ日生まれで出生体重が近かった子か、
それとも日付自体が前後しているのかということに。
結果お母さんの血液型のこともあり
やはり同日生まれのお子さんではないか
(というか、そうでないと、二人だけ入れ違いどころか
もっと多い数の家庭が絡んで入れ代わっていたら大変なので
希望的観測も込めてでしょうね)となり、
転居したのか数年前から受診が無いということで
色々手を尽くしてその後を探したのですが
施設にいることが分かりました。
夫婦で何か吹っ切れたというか、
相手の家庭に遠慮する必要ないなとなりまして
施設の方に連絡、相談して調べた結果
その子が私たちの子であると分かりました。
すぐに会ってみて…夫に凄く似てました。
どんな気持ちだったか文字ではとても表現できません。
ただ、一生黙っていなくて良かったと心から言えます。
本当に、会って良かった。