私が小学生の頃の修羅場。
私の住む地域は田舎で近所同士が仲が良い場所だった。
私の家から50メートル程離れているところに、80歳くらいのおばあちゃんが住んでいた。
おばあちゃんは人柄が良く、大人からも子供からも大人気で、一人暮らしだが色んな人がおばあちゃんに会いに来ていたのでいつも賑やかだった。
おばあちゃんの家の敷地には、大きな柿の木がある。
びっくりするほど大量に実る上にめちゃくちゃ甘い。
おばあちゃんは、干し柿などにしていたが、それでも余るため、遊びに来た人たちに分け与えていた。
私と兄もおばあちゃんの家に良く遊びに行っていて、柿を食べながら昔ながらの遊びを教えてもらったりしていた。
私の両親や他の子の両親も
「おばあちゃん、長生きしてくれよ、いつもありがとな」
と、畑で取れた野菜や手作りの惣菜をプレゼントし、たまにおばあちゃんを交えて食事会をしたりしていた。
本当にほんわかした近所付き合いだったと思う。
助け合うのは当たり前だったし、他所の子でも自分の子のように良くしてくれた。
ある日、私と兄が20時頃に花火をしようと外に出たときの事だった。
おばあちゃんも呼ぼう!と兄とおばあちゃんの家に向かっていると…