どこでもドアが欲しかった

近所の皆に好かれてるおばあちゃんがいた。しかし、ある日事件が…

time 2016/11/30

近所の皆に好かれてるおばあちゃんがいた。しかし、ある日事件が…

不審者を見つけた。
正体は普段から近所中に大迷惑をかけているA子(40歳くらい)で、柿の木に火をつけていた。 
兄は大声を上げながらA子を威嚇兄は私に誰でも良いから大人を呼んでこいと言い、私はすぐ近くの家に泣きながら助けを呼んだ。

数人の大人+両親+私で駆けつけたときには柿の木の根元がボーボー燃えていた。 
兄は足や顔に複数の傷ができており、泣きながら小川から手掬いで水をかけていた。
この時点でA子は姿を消している。
両親は私と一緒に救急車を呼んで兄を病院に、他の大人たちは火消し。
おばあちゃんは騒動に気付かず、起こしてもらって避難したらしい。

柿の木は3分の1程が焼け、翌年からは柿は実らなくなった。
おばあちゃんはがっくり項垂れてしくしく泣いていた。
近所中がおばあちゃんを励ましたが、おばあちゃんはその年に亡くなった。
みんな泣いてたよ。私も泣きまくった。

犯人のA子はずっと容疑を否認していたという。所詮子供の証言と言い逃れ。
A子は日常的に猫の糞を撒き散らしたり、暴言や癇癪が酷かったので近所の輪に入れなかった。
それが気に入らなくて、仲良しこよしの原因の柿の木を燃やしてやる!と思ったらしい。(母から聞いた)

おばあちゃんが亡くなったのがA子の放火と結びつくわけではないが、
A子がおばあちゃんを殺したと、みんなが口々に言っている。

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