山の中へ連れていかれた。
デートコース定番のドライブウェイだったけど、山の中に置き去りとかは洒落にならなかった。
実は数年前までその近辺に住んでいて、ハイキングコースも登山コースも熟知してたから自力で帰れる目算はあったけど、夜の山は危ない。
この男と一緒にいるのと、山の中で自力下山どちらが安全か葛藤したのが修羅場だった。
結局、置き去りにされたので、すぐ近くの山荘に駆け込み兄に迎えに来てもらいました。
そのDQN、私を置き去りにするふりをして、私が泣いてるところで登場して改めて口説くつもりだったみたい。
「すぐ迎えに戻るつもりだったのになんで待ってなかったの?」
とか言われたけど、あんな脅しみたいな手口使う相手とは無理と言って断った。
泣いてる私を救出→ラブラブ→二人で夜景→ホテルという計画だったみたい。
それにしても、昔さんざんナイトハイクした場所だったとはいえ、一人っきりの山道はさすがに怖かった。