クズ母は婚約者の名前(超珍名さん)を聞くなり、超珍名+〇男さんを知っているかと婚約者に聞いた。
婚約者は「ウチの父の名前ですが?」
クズ母が知ってる人は、婚約者父、俺の上司と同一人物と判明。
クズ母は「自分は出張デリ●ルサービスの手配もやっていて、超珍名さんは個人としても、お得意さん。仕事の接待でも使ってくれるし、いいお客。お父さんによろしくねぇ~。」
と明るく爆弾投下。
婚約者の顔色が変わり、わなわなして帰って行った。
俺たちは当然破談。
俺はまもなく左遷された。
社内的には「流刑地」と呼ばれるような、ときどき渡航自粛情報が出る国ですよ・・・・。
そこで数年過ごすうち、単身日本人ボランティアとして来ていた彼女と知り合い結婚。
こんなところにボランティアにくるぐらいなので男前な性格で、昔の婚約者とは正反対なたくましいやつです。
自分のパートナーとしては、この嫁がぴったりだった、と思う。
本社では元婚約者の上司が取引先との癒着がばれて、末端の子会社の社長に飛ばされ、二度と本社復帰はないと聞いた。
刑事告発するべきかどうかまで社内会議ではもめた案件だった、と。
元婚約者は俺との破談後、すぐに社内で遊び人と言われている男と結婚して、うまく行かずに離婚した、と聞いた。
クズ母は去年、子宮頸がんが元で死んだ。
クズ母が爆弾を投下したときは、俺の人生まるごとめちゃくちゃにされた!と心底恨んだが、あのまま結婚していたら、社内の派閥抗争に巻き込まれて元上司といっしょに社内的に、あぼーんしてただろうし、お嬢様育ちの元婚約者とはうまく行かなかっただろうなと思うと、クズ母の最後の母なりの愛情ボンバーだったかもしれないと、最近達観できるようになった。