どこでもドアが欲しかった

酔っぱらった俺「実は俺の親が毒親でさ~」彼女『何があっても俺君を見捨てない。私と付き合って』俺「えっ」 → その言葉を真に受けてしまった俺は…

time 2016/11/24

酔っぱらった俺「実は俺の親が毒親でさ~」彼女『何があっても俺君を見捨てない。私と付き合って』俺「えっ」 → その言葉を真に受けてしまった俺は…

嫁とは大学時代のバイト先で出会いました。

うちの親は、何もしない、搾取するだけなのに恩着せがましいタイプの毒。
金は出さない手も出さない、思い出したように口出してきて
「あんたのためを思って」とやる親です。

主に母が毒で、父は弱毒および空気。

嫁はバイト先でも人気者の、面倒見いい女。
俺は言われたことはキチっとやるが気が利かない。
慣れた人以外にはオドオドコミュ障。

でもバイトのマニュアル台詞はハキハキしゃべれる、そんなバイトでした。

そのバイト先は不真面目な学生が多く、自分はマジメで休まないというだけでも好印象だったようでした。
そのため、嫁たちに時々飲みに誘われるようになり、徐々に親しくなりました。
酔った勢いで嫁に毒親のことを話し、同情からか付き合うようになりました。

付きあってる頃の嫁の口癖は
「何があっても俺くんを見捨てないから」でした。

その後俺が就職浪人しかけて情緒不安定になった時も嫁は支えてくれ、結婚話が持ち上がりました。
そうなるとさすがに俺親にも言わないわけにいかないので報告し、両家の顔合わせとなりました。

うちの毒親はあいかわらず
「金は出さない。協力もしない。興味ない」のスタンス。
そのくせ気が向いた時だけ電話で
「〜しろ、〜しろ」と思い付きで指図してきました。
しかも俺にだけでなく、嫁親にまで直接電話して命令していました。
あとで知って血の気がひきました。
それでも完全な破談にならなかったのは本当奇跡でした。

しかし俺は逆恨みにも、俺親のひどさと、嫁親のおおらかさを比べて、嫁を恨むようになっていきました。
嫁にいちいちつっかかって
「育ちが悪くてごめんな」とか
「内心ではもうイヤなんだろ?」とか
ひどいことを言って嫁を試すようになっていました。

嫁にその都度
「そんなことないよ」と言ってほしくてやってたんだと今ならわかるが、当時は自分でも理由がわからずイライラしっぱなしでした。
嫁の「何があっても俺くんを見捨てないから」という言葉を信じて甘えていました。

そして嫁にモラハラ。
モラハラのやりかたは親を見て知ってたので、それを無意識に踏襲してました。

その後嫁に
「今のままじゃ本当に私たち駄目になるよ」と言われ
「何があっても見捨てないんじゃなかったのかよ!」
と俺は泣いて暴れました。
「嘘ついた、慰謝料払え!」と言うと嫁は
「わかった、払ってもいい」
「金なんかいらん、一生かけて償え!」

そして…

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