どこでもドアが欲しかった

彼を気に入ってるバイト子を仕方無く家に泊めたら…

time 2016/12/03

彼を気に入ってるバイト子を仕方無く家に泊めたら…

私と彼男は辛いものが大好きで、冷奴だのスープだの麺類だの、何にでもラー油を入れるのが大好き。 
冷蔵庫にはいつもラー油を常備していた。 
しかも、わざわざ本格中華料理店で購入した、唐辛子がたっぷり漬け込まれたもの。

どう考えても、犯人はバイト子。

顔のヒリヒリは留まるところを知らず、私は目も開けられないまま泣くばかり。 
数時間後、やっと収まったと思いシャワーを浴びると、温かいお湯に反応してピリピリが倍増。
肌が腫れ、目の粘膜が傷ついたためか、白目の部分も真っ赤に。

これは明日の出勤は無理かもしれない、と判断した彼男が 
主任に電話をして事情を説明。 
「なぜそんなことに!?」という問いかけに、正直に先日の事件と、犯人はバイト子では、ということも話す。

主任は冷静に話を聞いた後、牛乳で顔を洗いなさいとアドバイスをくれた。 
なんでも学生時代にイタリアンレストランでバイトをしていたとき、 
唐辛子の種を取る作業の後に、牛乳で手を洗ってヒリヒリを緩和していたらしい。

すぐさま彼男が牛乳を買ってきてくれて、アドバイス通りに顔を洗った。 
徐々にヒリヒリは薄れていき、主任には深く感謝。

その後、バイト子は以前からの男性社員に対する目に余る態度も含めて 
主任からこってりお説教を受けたらしい。 
私たちは現場には居合わせなかったけど、別室から泣きそうな顔で出てきたバイト子を目撃した。 
主任は「たっぷり油絞ってやったからね」と笑っていた。 
そして、そのまま出社拒否&音信不通。

私たちは平和な日々を過ごしてますが、私はラー油が嫌いになりました。

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