私とA太は、ちょっとまんねりだなと思いつつも付き合って2年。
婚約はしていなかったけど、お互い良い歳だったしで私は結婚を意識していた。
今年の春、一緒に映画を見に行く約束をした。
すぐには行けないかもだけど、いつか行こうねって。
その映画が公開されしばらく経って、私は今度のA太の休みに行こうよ!と誘った。
でもA太はイマイチな反応。楽しみにしてたはずなのになんで?と聞くと、
「それ別に見に行かなくてもよくない?そこまでよくなかったよ。わざわざ映画館で見ても○子(私)がっかりすると思うよ」
とA太が言った。
約束してたのに先に見に行くなんて!と一気に怒ってしまった私は、
「なんでよ!ひどい!一緒に行くって言ったじゃん!」
と、ちょっと感情的にA太に言ってしまった。
が、A太は私の怒りがなんなのかを見誤ったか、
「誰と行こうと俺の勝手じゃん。別の映画ならいいよ」
と宣った。
浮気してるな!とわかったので、映画そっちのけで質問攻め。
口を滑らしただけのA太は何も考えてなかったらしく、矛盾だらけの言い訳。
その言い訳を聞いていたら怒りより悲しくなってきて、私は泣き出してしまった。
それを見たA太は何を思ったか、「俺の一番ば○子(私)だけだよ」と。
ばかにするなー!と言う気力すらなかったが、涙がよかったのか自分から浮気相手について話しだした。
浮気相手を聞いてびっくり、私の会社の後輩Y子でした。A太もびっくりしてた。
話し合いたい私を制し、なぁなぁで済まそうとしてたらしいA太も、
「同じ会社じゃ仕事のこともあるし……」
と言って話し合いに応じる気になったようで、その日の内に話し合いが決まった。
持ってたらかっこいいかも!と買ってたICレコがあったので、それも持っていった。
泣いたり叫んだりしてもいいように、場所はカラオケだった。
私とA太が先につき、その後A太がY子を迎えに行った。
部屋に入って来た時からY子は泣いていた。それを心配してなだめるA太。
Y子は、雰囲気がすごく可愛い子。体つきが華奢で守ってあげたくなるタイプ。
そんなY子がしくしく震えて泣いてるから、なんだか私が悪者のようだった。
ソファーに座るなり、「すみませんでした!」と勢いよく謝るY子。
「私…本当に…ごめんなさい」と泣くY子をまずは宥めてからスタートしました。
もちろん録音済み。Y子とA太の話をまとめると、
*彼女がいるのも知らなかった
*彼女が私だとはもちろん知らなかった
*迷子になったY子を助けたのがきっかけ
*メールをあまりしないかわりにけっこう会ってた
*今回のようにばれなければまだ続けるつもりだった
*A太「○子が一番だよ、でもY子はほっとけないんだ…」
*Y子「ふえぇぇぇん」
との事で。
私はもう別れようと思ってたので、二人付き合うならご自由にと思ってた。
がその矢先に、仕事のミスで急遽会社に呼び出しをされたA太。
すぐ戻るから!と言い出ていき、カラオケの部屋には私とY子だけ。
Y子はずっと泣いていて、自分が先輩の彼氏の浮気相手だったなんてとショックうけていた。
だから、とりあえず泣き止まそうとY子に話しかけようとしたら…