どこでもドアが欲しかった

夜中に道路で運動会を繰り広げる集団。姉はそれを止めるために…

time 2016/12/07

夜中に道路で運動会を繰り広げる集団。姉はそれを止めるために…

姉「う、うちの子、ずっと具合悪くて、さっきまでずっと吐いてて…ようやく、寝たって…私もずっと寝てなくて…やっと寝たのに、私も休めると思ったのに…」 
ひたすら、俯き気味でブツブツ言う姉 
女1「なに、なんかキモい」 
男1「てか、なんかヤバくない?」 
姉「なんで、皆の子供は元気なの…?なんで、うちの子だけ…。あ、あの、そこに居るのはどなたの子供さん?凄く、健康そう…、ねぇ、私健康な子供欲しかったの。よかったら、うちの子にしたいな…。いいなぁ、いいなぁ、健康な子…」 
女2「ねぇ、ヤバイって。ちょ、帰ろう」 
男3「おい、帰るぞ!」 
女1「キモいキモいキモい!うちの子にさわんな、見るな!キモいんだよ!」 
男1「帰るぞ、ホラっ」

細かいセリフとかちゃんと憶えてないし、もっと色々言ってたけど、こんな感じで騒音集団は撤退していった。 

姉は部屋に帰ってくるなり、また爆睡し始めた。 
うまくいったから良かったものの、逆ギレされたらと想像して私は朝まで寝られなかった。

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