どこでもドアが欲しかった

野生児の兄。当然宿題が終わらず、祖父に俳句を作ってもらった。すると…

time 2016/12/07

野生児の兄。当然宿題が終わらず、祖父に俳句を作ってもらった。すると…

かーちゃんが全力で怒ってる時は静かになる。

兄は予想通り兄友と近くの公園にいたので嫌がる兄を引っ張って家に連れて帰ると、玄関には仁王立ちのかーちゃん。
「兄、あんたが作った俳句、どんなんか今ここでかーちゃんに言ってみなさい。」
とかーちゃんが聞いた。
兄はもごもごとしらばっくれてたけどかーちゃんに
「言い訳はいい。本当に自分で作ったのか否か、それ以外口にするな。」
とゴミでも見るような目で言うと兄陥落。
「じーちゃんに頼みました…。」
と白状するとかーちゃん大爆発。
「あんたの馬鹿な行動のせいで大変な事になってるんだよ馬鹿たれ!!」
と言うとどこかに電話をかけてた。
すみません、申し訳ありませんでした。と何度も電話越しなのに頭下げてた。

夜、とーちゃんが帰ってくると家族会議が開かれた。
かーちゃんによると、夕方の電話は兄の担任からで、俳句コンクールの選考会の人(作った俳句は全員コンクールに出品する事になってた)から、兄君の俳句が特別最優秀賞候補に上がっている。だが念の為に確認するのだが本当にこれは小学生が作った物か?と問い合わせがあったので連絡させてもらいました。と。
あの野生児の兄がそんな立派な賞の候補になるような物を作れるはずがないと確信してたかーちゃんが兄に聞くと白状したって事だった。

兄に自分の控え用の俳句を持ってこさせ、みんなで見てみるととーちゃんかーちゃん呆然。
・夏休み 終わってみんな 悲しいな
・うちのパパ ママに怒られ 泣いていた
他の子の俳句がこんな程度の物ばかりな中で兄の俳句は、死に別れた妻への愛を唄った感じ。
そりゃ選考会の人も怪しむよな…な作品だった。

兄は虫取り網を燃やされました。

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