そのテーブルまで行って、まだマシンガントークかましてる大声奥さんと被るように
「ひょっとして、佐藤さんの奥さんですか?」
と学生風奥さんにニコニコしながら話しかけた。
学生風奥さん、こと佐藤さんは、私を大声奥さんの援軍と勘違いして、ちょっと怯えながら
「は、はい」
と答えた。
ちょっと凹みながらも
「主人が本っっ当にお世話になってますー!素敵な旦那様ですよねー!いつも主人が助けてもらってるみたいで、 よくお話うかがうんですよ!こちらには転属なんですか?」
考えてみれば、みんな部門は違っても同じ会社・系列の人なんだから、知らない人でも辿っていけば関わり合いはあるだろうし嘘じゃない。
話を逸らすために、越してきた理由を聞いたら、驚いたことに、佐藤さんの旦那さん、新しいプロジェクトの総責任者ですって。
社宅で唯一徒歩通勤できることと、子供の居ないうちは節約しようということでE社宅に入ったとのこと。
旦那さんもずっと本社に居たので、E社宅のイメージは全く知らなかったと、あとで本人から聞いた。
それは予想外だったんだけど、大声奥さんには効いたらしく、
「なんでもっと早く言わないのよ!」と逆切れ。
それには他の奥さんが
「なんで言わなきゃいけないの?」
等々援護してくださり、大声奥さん、居づらくなって退場。
他のA社宅の奥さん方曰く、大声奥さんこそデキ婚(妊婦姿で入居してきた。婚姻届提出前じゃないと入居申請できない)。
A社宅は大声奥さん家の収入に見合わないようで、社宅の敷地に生えてる食べれそうな野草?を収穫してたり、お下がりとか、とにかく何か頂戴と常に歩き回ってる人だとか。
他にも、かなりプライベートなことまで皆さんご存知で、大声奥さんもそうだけど、社宅ネットワーク怖い…と感じた瞬間だった。
佐藤さんとは、新参者&E社宅仲間として仲良くなりました。
シャワーもない社宅ですが、住めば都です。
明日は佐藤さんの結婚式の写真見せてもらえるとルンルンでE社宅からカキコ。
ちなみに、佐藤さんって分かったのは、自己紹介で「佐藤です。先月越してきました」って言ってたからです。
我ながら間抜けな話しかけ方だ…。