僕:息子のオタっぷりを心配した両親によって、小・中とカブ&ボーイスカウトに強制入隊。
おかげで飯盒で飯を炊くなど造作も無い。その合間を使って食える山菜をゲット。
B:僕の友人にして釣り&ミリオタ。
「そっちは任した。俺は魚採ってくる」と上流に消えて小一時間後
即席の釣竿で川魚十数匹を採って来たピザデブのBは、正直掘られても良いかもwと思ったほど輝いていた。
C子:同じく4班の1人。父子家庭&兄弟多数ということで
「ちょww貧乏キメェwwつか風呂入ってる?臭いくねww」とギャル’sにバカにされてる彼女だが、その日は長女スキルを最大限に発揮し、残りの4班メンバーの尻を叩きつつカレー&味噌汁を完成。
ついでに山菜の素揚げ&サラダと、余った材料でデザートも作る。
そして他の班が飯も炊けてない中、僕らの班だけがカレー、味噌汁、焼き川魚、山菜の素揚げ&サラダ、デザートの揚げ菓子というメニューで夕食。
予定以上の豪華な夕食に盛り上がる僕等の班に、2・3班の連中が
「・・・悪いけど、俺らにも飯の作り方教えてくれない?」
と声をかけてきた。
その結果、3つの班が合同しての飯作り&夕食会と大いに盛り上がったのだがふと気が付くと、1班のチャラ男共がいつの間にか紛れ込んで食事。
しかも他の班が各々仕事をした結果の食事会なのに何もしない1班共が一番デカい面して飯食ってる。
流石にキレそうになった僕が、チャラ男1に詰めよろうとした時1班一行の足元に盛大に水がブチ撒き散られた。
出元を見ると、怒りで真っ赤な顔したC子が空のバケツ持って、足元に水を満載した2つのバケツを置いて立っていた。
「ちょ・・・テメェ・・なにすんだよ!」とキレるチャラ男1に
「うるさい!黙れ!」と一括。続けて
「お前らふざけんな!散々あたし等バカにしてたくせに、何勝手にあたし等の作ったご飯食べてんだよ!チャラ男1!お前が今食ってる山菜は僕男君が採って来たんだぞ!チャラ男2・3!お前が今食ってるカレーは散々臭いとかバカした、あたしが作ったんだぞ!それとギャル1,2!
お前らが食った魚は、お前らがキモいとかバカにしたB君が釣ってきてくれたんだぞ!ふざけんなバカヤロー!食いたきゃあたしらに謝れ!散々バカにしてたくせに図々しい!
ウチの一番下の弟でもご飯くらい炊けるのに、何も出来ない役立たずのくせに!食いたかきゃ
「何も出来ない俺らにご飯を恵んで下さい」って頭下げろ!
それが出来ないなら、お前らに何も食べさせない!ここのあるご飯に全部水ぶっかかて台無しにしたやる!」と水の入ったバケツを構えて大声で叫んだ。
「・・・は?バカじゃねーのコイツw 何ムキになってのw」とチャラ男1が周囲に同意を求めるも
C子の主張に同意&その迫力に圧倒された1班以外全員の圧力に屈し
「マヂ付き合えきれねー」と捨て台詞を残し、1班一行退散。
それと同時に自然と全員からC子に拍手が。
するとC子がその場で泣き崩れた。とっさに一番近くに居た僕が抱きしめて慰めた。
その時不謹慎ながら
「オウフww女子の身体柔らかいでゴザルww」とか思ったのは内緒。
その後1班は空腹に耐え切れず、夜中に市内へ向け逃走&遭難というオチまでつけてくれました。
で、あれから十数年、今の嫁がC子だったりする。
まさかばっち&一人っ子だった僕が義理とはいえ、5名の弟&妹が出来るとは思いませんでした。