最初は
「あんなしょぼい着物くらいでおおげさ~」な反応が大半らしかった。
しかし親や祖父母を巻きこみはじめると、着物の価値がわかる人が血相変えて諌めだした。
それで本人たちもようやく自分たちが高価なものを駄目にしてしまったんだとわかったらしい。
着物好きなおばさんなんか、他人なのに我がことのように涙ぐんで怒ってたりして、とにかく年配の人らを中心に噂が広まって大きくなっていった。
噂は半円状にどんどん広がっていった。
ぽつぽつと親同伴で謝りに来るやつらが増え、バカどもが針のむしろになって、最後の一人が謝罪に来るまで二年半を要した。
ちなみに俺は着物の価値なんかわからないし、正直そこはどうでもよくて、妹によってたかって大勢で
「脱ーげ!脱ーげ!」コールしてムリヤリ脱がそうとしてたことの方がむかついたので、ややDQN気味な従兄弟とともに
男なら一発腹パン+住所ケーバンメアド確認の上で長期にわたってお話。
女は殴っちゃだめだから一発ローキック+住所ケーバンメアド確認の上で長期にわたってお話。
ということにしました。
妹は二年前に結婚して故郷を離れたが、まだ彼らの着物の弁償は終わっていないらしいとかなんとか。