どこでもドアが欲しかった

高校の時、車にはねられた。その時は何でもなかったが翌日体が動かなかった。しかし…

time 2016/12/09

高校の時、車にはねられた。その時は何でもなかったが翌日体が動かなかった。しかし…

18歳の頃、自転車で走行中車に激突した時の話。

10月頭の夜、歩道を走行していて、目の前を脇道から出てきた車に突如塞がれ激突。
警察を呼んでくれたので至極まっとうな人なのかなと思ったら、少ししてから私が当たり屋だと噂が広まった。
車の持ち主の奥さんが流したらしいが、こんなものは序の口だった。

当たった当初は何故か体に違和感がなく、警察の勧めで対物で処理してもらった。
後日診断書があればいつでも対人に切り替えると言われての判断だった。
しかし翌日目を覚ましたら起き上がることもできず、左腕はいうことをきかなかった。
母親に病院まで担ぎ込んで貰い診断書も貰ったが、警察は何故か対人に切り替えてはくれなかった。
「事故当初に体はなんとも無いと言ってたでしょ」
「対人に切り替えたらあんたも相手の車の修理費払わないといけないんだそ」
「事故当時元気だったのにどこで悪知恵つけたんだ」
これを警察署で言われ、加えて担当刑事から電話でも追い打ちをかけられ、対人への切り替えをしつこく拒否された。

当時未成年だったこともあり、未成年では切り替えができないとも言われた。
母親は仕事と家事と私の看病のかたわら、警察に掛け合うということまでしてくれていた。
対人に切り替わらないと治療もできないので、その間に体の不調がどんどん悪化していった。
全身の痛みで眠れない日も続いた。

一週間以上粘っても切り替えの申請が通らず、受験生なのに高校にも行けず、警察もご近所も敵になるという状態に酷く疲弊した。

そこで…

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