意味はわからないけどご機嫌ナナメな事は感じとれて、その場に硬直。
暫くするとA息子が立ちあがる様な動きが見えたので、
慌てて足音を殺して、障子も数ミリ残して閉めて(音立てないように)布団へ戻った。
昔何かで読んだ、婚家の池沼な義兄弟から夜中にカマで一家惨殺された事件とか思い出して、
農業やってるんだし裏にそういう道具いっぱいあるよな、とか
体格いいから旦那じゃ太刀打ちできないだろうな、とか考えて震えが止まらなかった。
さっきの人妻発言もあるし変なことになったらどうしよう、とガクブル。
そしたらペタペタッと廊下を歩く音がして、サッと障子が20センチぐらい開いた。
そして、そこからA息子の目が見えた。
私はというと、恐さのあまり布団に入ってるけど首を起こして障子の向こうを凝視してた。
だから寝てないのは明らかな体勢で、ばちっと目が合った(と思う、首の角度的に)
イビキの大合唱の中でも聞こえるくらいの息遣いの荒さと、
豆電球だけの暗い部屋でもわかるぐらい白目がギョロッとしてて、
普段とは全然違う表情に見えた。(暗くて詳細まではわからなかったけど)
私は恐くて冷や汗止まらなくて、でもなぜか音を立てたらいけない!って思ってて、
歯がカチカチ言わないように噛みしめてた。
15秒ぐらいかな?見つめあった後「あれ、枕はここじゃないや」と言って、
障子閉めずに廊下を歩いて行った。
慌てて旦那をヒソヒソ声で起こして、最初は旦那も寝ぼけてたけど、
歌声もひとりごとも結構大きかったので聞こえたらしく、うわーって感じで一気
に目を覚ました。
刺激しちゃまずいと言って、旦那はバッと起きれる姿勢をとってたらしい。
その後も、並んで寝てた別の親戚の枕もとまで歩いて顔を覗き込み
「あいつじゃないから、だめだ、だめだ」とか言ってたり
Aが途中で起きて「さっさと寝ろ」って言ってたり(しょっちゅうあるのかよ・・)
朝まで色々ありつつも、なんとか無事に朝を迎えました。一睡もできなかった・・
その後、諸事情を姑に話し、お酒を飲む機会や泊りは遠慮することになったので、
もうこんなことはないはずです。
あの夜はめちゃくちゃ恐くて、私と旦那にとっては修羅場でした。