息子は最近「おもちゃ片付けたよ」、「ピーマン食べたよ」等今
までしなかった事をしたと報告してくれます。よく考えると家
内に叱られていた事ばかり。息子も自分なりのやり方で家族を
失った事の苦しさを乗り越えようとしているようです。私もま
た悲しさも、切なさも正面から対峙して乗り越えてやろうと思
っております。
急に広くなった家に帰ると胸が張り裂けそうになる事がありま
す。これからも続くでしょう。それでも、息子がつらくなった
時には安心して飛び込める父親になるためには堪えるしかあり
ません。当分は息子の前では泣けません。
「子供は親の杖だ」。誰の言葉か忘れましたが今しみじみと感じ
ております。弱い父親でも、挫けそうになった時には息子の存
在にしがみついて踏みとどまれる事ができそうです。