どこでもドアが欲しかった

結婚式。 ベールを上げて見つめあった瞬間… 彼「無理!」私「!?」→すべて嘘だった…

time 2018/09/08

結婚式。 ベールを上げて見つめあった瞬間… 彼「無理!」私「!?」→すべて嘘だった…

借金も病気も妹が鑑別所アガリってのも嘘だった。 
失業も嘘だったし従兄弟が精神障害者ってのも嘘だった。

ただ私との結婚が嫌で逃げたかった。 
せっかく国立大学出て将来も明るいのに、ブスと結婚したくなかった。 
でも苦学生時代に食料などを差し入れさせていたブスを振ると、後ろ指を指される可能性が高い。 
なので私から断らせたかった。 
なのに何を言ってもついてくるブス。 
もうウンザリなんだ自由にしてくれ…

家族と式場の人がそっと私を連れ出してくれた。 
控室に戻ってドレスを脱がしてもらって、家から着てきた着物に着替えた。 
それから披露宴会場に行って私側招待客と食事した。 
なんか変なテンションで盛り上がった。

5年以上付き合って、覚悟決めて結婚式まで辿り着いた相手だけど、今では顔もなんだか思い出せない。 
最近は本当に「そんなことあったっけ?」とも思う。 
最初から模擬結婚式の余興付きの親戚とのパーティーだったんじゃないかな?

来年になったら本当に何も思い出せなくなりそうだから書いてみた。

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引用:オーバージョイド
画像出典:写真AC

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