かなり昔のこと。
弟がパチ屋の手前の車道をロードバイクで走ってた時、後ろから来た車が追い抜きざまに左折して店に入ろうとして、それに思い切り巻き込まれた。
ヘルメットかぶってたのもあって弟は打撲と捻挫だけで済んだけど、自転車は前輪とフレームがグニャグニャで素人が見ても廃車間違いなしコース。
加害者は弟が動けない隙に逃げた。
でも目撃した人がナンバー覚えて通報してくれてその日のうちに逮捕された。
で、過失10-0の事故プラス轢き逃げを背景に賠償を請求したんだけど、これが無駄に揉めた。
今なら公的機関は個人情報云々でうるさいんだけどまだそういう時代じゃなかったから、警察が向こうの家族にこっちの実家の住所教えてくれやがって、そのせいで向こうの家族がヤンチャ()してたお仲間を連れて押しかけてきて、被害届取り下げろだの弁償額が大きいだのわめくわめく。
スポーツ用の自転車があまり街を走ってない頃だったから
「何十万の自転車なんて詐欺だろう。訴えられたくなかったらわかってるな」
とか詰め寄って、
あまつさえ
「俺らのバックには893がついてるんだ、言うこと聞かないと家族マトにかけんぞ」
て完全に犯罪ですありがとうございましたな発言まで登場。
弟は怖がって何もできなくなったから、仕方なく横にいた俺がバトンタッチ。
俺、卒業したら893かスポーツ選手かって言われるヤンキー&スポーツ強豪校で柔道やってた。
爆音響く校庭で「ヨロシクー!!」て叫びながら集会やってる横で毎日稽古してたもんで、そんな脅しは聞き慣れてて怖くもなんともない。
万一肉体言語で来られても半グレごとき完全に対処可能。
なもんで、あーそうわかったから保険でも何でも使ってさっさと弁償してね、取り下げてほしいなら相応の誠意見せてねって具合に適当にあしらってたら、舐められたと思ったのか相手完全ブチ切れ。
そして全員揃ってわめきながら帰っていったこの翌日、連れて来ました。本職を。
バックにいるという893を。
そしたら…