「後悔していない」
「あの時に戻っても(間男)さんを選ぶ」
「私は良い母良い妻で一生を送りたくなかった。
それに気づいたのは(間男)と出会ったから」
というような言葉が返ってきた。
自分が置いてきた子供たちのことにも
まるで関心がないみたいだった。
母は気分が悪くなって、
なかば一方的に話を切って立ち去ったらしい。
「下手な意地悪心を起こすものじゃない」
と母は後悔していた。
「真面目で好人物の夫に愛想をつかして
チャラい間男に」なんていうのは、
下手な漫画やドラマだけのことだと
思っていたけれど身近にそんなことが
あるなんて驚いたし、裏切りをした側が
惨めになってザマぁ、とはいかないのが
現実なんだと母同様モヤモヤした。