「お前(私)、全然わかってねーじゃん!!」と叫ぶ。
Aは私のブログを見て、
見た目はフツーのラーメンだけど、
通の私さんがお気に入りと言うからには
さぞかし美味いに違いない!と、食べに行ったそうな。
写メったメニューに店名が写っていたので
(店の名前をブログに載せる事は
ご夫婦の許可をいただいた)、探し当てたみたい。
で、食べてみたら、美味しいんだけど、
本当にごくごくフツーのラーメン。
A
「俺、思わず店のオヤジに言っちゃったわ!
あんたにラーメンを作る資格はない!ってな!!」
ものすごいドヤ顔だった。
周囲も驚いて、そこそこ広い学食が、
一瞬シン…っとなった。
でもAは全くおかまいなしで、
「お前(私)、ラーメン語る資格ないわ!」
と更にドヤ顔。
いや私いっぺんも語った事なんかないんですけど…。
「俺のオススメの店に行く話もナシな!
お前にはもったいないわ!」と更に更にドヤ顔。
いや今度機会があればとは言ったけど、
特に行きたかったわけでもないんですけど…。
びっくりしすぎたのと呆れたのと、
あと何か言ったところで話通じないだろうな、
と思ったのとで、大して言い返せなかった。
けど、「あーもうサイアクだわー!」
とAが去って行った後、
ようやくAが食堂のご夫婦に
とんでもなく失礼な真似をしたのだと思い至った。
その後の講義をサボって、食堂に行って、
先日ラーメンを食べて騒いだ男が来たと思うんですけど…
と切り出したら、ご夫婦はぽかーん。
Aの人相等をあれこれ説明したら、奥さんの方が
「もしかして、携帯電話見せて、
この日記書いてる女の子の家を知ってるか
聞いてきた男かな」と。
私、今度は別の意味でびっくり。
え、なにそれ、家を知ってどうするつもりだったの…?
あんたにラーメンを作る資格はない!
のくだりは大法螺だったのがわかってホッとはしたけど、
しばらくビクビクしながら暮らした。
Aからの接触はそれ以上なかったけど
(講義室で行き合うと睨まれたけど)、
ブログはやめた。
Aが大学卒業後にプロラーメンブロガーになり、
その後ラーメン屋を開業し、
二ヶ月で潰したって話を先日聞いて思い出した話でした。
一連のAの言動は、今思い返しても衝撃的というか、
何が彼をそうさせたのかよくわからない。
でも、もしも食堂のラーメンの一件がなくて、
Aのオススメラーメンを一緒に食べに行ってたら
もっとややこしい話になったのかもしれない、とも思う。