どこでもドアが欲しかった

私が学校でイジメられてる時に優しくしてくれた年下のA子。しかし…

time 2016/11/20

私が学校でイジメられてる時に優しくしてくれた年下のA子。しかし…

もう五年前くらいの出来事、当時私は高校生だった。
向かいには私よりひとつ下の女の子A子がいる家があって、家族ぐるみで仲が良かった。
幼い頃から一緒だったし、姉妹みたいなもんだったと思う。 
私が中学時代に同級生に苛められた時も、A子は毎日校門の前で待っててくれて一緒に帰ってくれたり、 
心が優しくて、苛められっ子の先輩と一緒にいるなんて恥ずかしいなんてチラとも考えない子だった。 

しかし、A子の父母は、私が小学校の頃から仲が悪かった。
というか、A父は絵に描いたようなDV夫だった。 

A母はよくうちの裏の庭に逃げてきてて、ある夏はひまわり花壇の真ん中で血だらけで号泣してたりしてた。

高校に上がると私は公立校、家が裕福だったA子は少し遠方の女子校へと通った。
高校は勉強がすごく厳しくて、塾にも通いはじめたのでA子とはあまり会えない日がつづいた。

ある夜、 家の前の道からギャー!と叫び声が聞こえた。


出てみるとA母がまた血だらけで走ってて、その後ろをA父が
「どうしたんだ?落ち着けよー」
と笑いながら追いかけていた。
ものすごく怖くて私は腰を抜かしてたんだけど、うちの父がA父を殴り飛ばして、A母をうちに引きずり込んだ。

その後のことは私は詳しく聞かされてないけど、一週間後くらいにA子が私の高校の校門に立っていた。

どうしたのかと思ったら…

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