家は父方の親戚とは全く交流がなくて、今まで葬儀以外では会ったことがない。
その葬儀も遠くでヒソヒソな感じ、お年玉や進学祝いの類はもちろん、年賀状すら家には届かない。
中学になるころにはこういう家系という訳ではなく、家だけが爪弾きにされてることにも気付いて、今まで父方の親戚は
「嫌な奴等」っていう認識だった。
だけど今日成人式の話題になったとき、ふと
「私も来年成人だけど、やっぱりお父さんの親戚からは何にもないよね」
といったら母が
「当然!それどころかますます気を付けないと」
と言い出した。
何に気を付けるの?と尋ねると
「もう19だから自分でも気を付けられるように」
と話してくれた。
なんでも父の弟が父達の五つ下の従妹に無理やり結婚を迫り、そのまま結婚してしまったらしい。
その時私が生まれたばかりの母は義弟がそんな無体なことをしたのに止めなかった父と喧嘩したり、
「娘(私)もこんな風に無理やり結婚させられるんじゃ」
と大変恐怖したそうだ。
なんとか勇気を出して祖父たちに直談判し、結果今のような没交渉を勝ち取ったということだった。
最初は
「本当に“親戚のおっさんの嫁にー”なんてあったんだ!こわい!」
って思ったんだけど、話が進むにつれて
「ホントにこわかった」
「いとこ婚なんて気持ち悪いでしょ?」
と母の行動や感情、特に
「いとこ婚気持ち悪い」
ってことだけが強調されてなんだか違和感があった。
父が帰宅した時に確認したところ…