兄嫁が会社で倒れて救急車で運ばれた。
色々検査したら、ごくごく初期に流産していたことがわかった。
兄嫁は避妊薬を飲んでいたので妊娠の可能性はないと言い切っていたが、実際は飲み方がめちゃくちゃだったので避妊は期待できなかったらしい。
そもそも、避妊薬飲んでるのに2ヶ月以上セイリが来ない時点で気がつけと(セイリ不順の治療で避妊薬飲み始めたくせに…)。
流産後、兄嫁は
「私にも赤ちゃんいたんだ…」
といきなり母性に目覚めたらしい。
それまで子供大嫌いで、仕事に生きる私こそ独立した女性の代表!みたいなことを声高に叫んでいて、私の子供にも嫌がらせをしたり、ひどいことを言っていたくせに、自分が妊娠していたことを知った瞬間、価値観が変わったらしい。
兄嫁いわく、自分こそ理想の母親になれると、何故だか確信したそうだ。
それを試すべく、大嫌いだったはずの私の子供に目をつけた。
下校中の子供に
「お母さんが倒れた!」
と嘘をついて車に乗せ、連れ去った。
が、途中でアイスクリームを無理やり食べさせられたり(このとき、秋で肌寒かった)
「私子ちゃんのお洋服買わないと、病院で恥ずかしい目にあうよ」
などとデパートに連れて行かれそうになったところで、子供がおかしいと気がついて騒いだ。
すると…
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言いなりにならない子供なんて可愛くなかったのだろう、兄嫁はそのまま子供を
隣県の山に置き去りにした。
その間、私は子供の帰宅が遅いので学校に電話し、既に下校していることを知る。
行き先を必ず告げる子だったから、夫と手分けして、警察、親戚、同級生宅等に
連絡をしまくった。
捜索願を出そうとした矢先、子供を保護したと隣県の人から連絡があった。
真っ暗な山道を歩いているところを、たまたま通りかかって見つけたらしい。
見つかったと聞いたとき、またその場所を聞いて体中から力が抜けた。
戻ってきた子供の証言で、兄嫁が警察に連れて行かれた。
(経緯を確認するため、任意で聴取したそうだ)
そこで上記の「理想の母親」論をぶちまけたらしい。
「自分のような人間が母親になるべき。(私)みたいな、学歴も職歴も中途半端な
女なんて、母親にふさわしくない。子供の成育に悪い」と主張したそうだ。
身内同士なので穏便に…と警察にはにおわされたが、全く反省していない様子に
私夫婦だけでなく義両親も激怒していたので、そのまま被害届を出した。
裁判になったので、兄嫁は会社を退職した
(会社から、自主退職を勧められたそうだ)。
結果は詳しくはかけないが、それなりの制裁が下った。
輝かしいキャリアにも傷がつき、理想の母親実験は成功せず、また兄が弁護士を
はさんで離婚を申し出たため、兄嫁のプライドはずたずたに傷ついたのだと思う。
包丁を鞄に忍ばせて私宅に突撃をかましたが、私夫婦は既に凸を懸念して避難して
いたため、そこには冷蔵庫やテレビなどの大型家具だけがぽつんとある部屋。
窓ガラスを割って侵入し、家中を破壊しまくって、警察に通報され、結局持っていた
包丁で自分を傷つけて重症→もちろん逮捕。
塀の中でお勤めをしているうちにすっかりおかしくなってしまって、出所後はそういう
人が集まる施設で暮らすことになった。
心が壊れてしまったようで、私夫婦や子供、離婚調停中の自分の夫のことも忘れてしまった。
そんな騒動の中でも、なんとか兄との離婚は成立した。
途中、元兄嫁の両親から「精神を病んだ娘を捨てるなんて!」と責められたそうだが
私子の件より以前にも何かしら揉めて、離婚の話も出ていたそうなので、その際の
資料を見せたら黙ったそうだ。
先日、たまたま元兄嫁の住む施設に仕事で訪問した親戚から、
「なんかよく肥えてにこにこして幸せそうにしてたよ。人形をたくさん抱いていた」
と聞いた。