某所で崖から転落した車が発見された。
発見したのは8歳の男の子。
救急隊員が車を運転していた外国人男性と助手席に乗っていた女性が死んでいるのを確認。
後部座席にいた5歳の女児はまだ生きていた。
女児はすぐさま病院に運ばれた。
この女児は30年前の私。
もう事故の様子は鮮明に覚えていて、落ちはじめの浮遊感、落ちた瞬間の衝撃は今でも忘れない。
しばらく両親は生きてた。
母の○○ちゃん、○○ちゃん、大丈夫だからねと言う声が聞こえてきた。
両親どちらも座席から動けず、声だけで生存確認している状況だった。
次第に両親の声が聞こえなくなってきた。
私もなんだか眠い。
そんなときに聞こえてきたのが、男の子の声だった。
高い場所から叫んでいたので、うっすらとしか聞こえなかったが、私達がここにいるのに気がついてくれた。
次に意識を取り戻したときは病院でした。両親の死亡を聞かされ発狂。
病院食やお見舞いをやだやだと拒否しまくった。
祖父母の泣きながらあんただけは生きてくれの訴えでようやく食事を摂った。
その後…