小学生時からオタク全開だった私は本・DVD・ドラマCD・イメージCDなどを小遣いやお年玉を費やし、タイミングが合えばクリスマスや誕生日に買ってもらってた。
中学入ってからは新聞配達のバイト代、高校入ってからはファミレスのバイト代を注ぎ込んだ。
「いい加減に本を捨てなさい」
と言うが一度軽トラの荷台が埋まって過積載寸前レベルまで整理したので
「もう少し減らしなさい」と言うものの
そして大学進学した後、地元就職したら家をリフォームすることになった。
貸倉庫なんてものはない田舎だったので
風通りのいい二階の空き部屋を借り
うちの一族は、私も弟もいとこ達も祖母が大好き
優しい祖母を悲しませるのは絶対に嫌で
これが前提。
リフォームが終わり、ウォークインクローゼットの中には作りつけの本棚をたっぷりつけてもらい、これで大事な本やDVDを書店のように綺麗に並べられる!とウキウキして祖母宅へ。
祖母がきょとんとして
「本?あの捨てた箱のことか?」
全て、「厳重保管」と書いた箱に詰めていた。
でも祖母はそれを見てなくて「預かった本は、確か捨てておいてほしいって言うてたな」と
壮絶な勘違いをして、本は持ち山まで運んで埋め(紙だから土に戻るという説)
買い揃えたら7桁は確実な本、DVD、CDの悲惨な末路に声も出ない私。
「お、おかーさんが、あの本、捨てよったら、あんた、絶対、キ○ガイみたいに暴れるのに」
と涙目で笑っていた。