ナイフとフォークの使い方にやたら自信のあるウザ男がいた。
親が金持ちで頻繁に海外にいっていたせいか
「これが本場のフォーク使いやぁ(ドヤァ」
とか言って見せつけてくる。
マイ箸ならぬマイフォークを持っていて、宅配ピザを食べるのにもフォークでくるくるっと巻いて食べていた。
食堂ではカットしてあるステーキ定食にわざわざナイフを求めてくるくらいだった。
そうやって本来ナイフ・フォークいらんやろって食べ物でもフォークを使ってドヤァしてくるので、飯を食べるときにはウザ男とかち合わないよう皆避けてた。
春になり職場に新しい人材が増えたんだが、歓迎会でまたウザ男はやらかした。
新人に向かい、いかに自分のナイフさばきとフォーク使いが上手いか、多くの日本人がナイフとフォークの使い方がどれほど下手かを力説した。
新人はウザ男がウザ男である所以を知らないので、皆萎縮しながらうんうん頷いていた。
そんな時…